「陽大くん、ごめんね。私…やっぱ七世のこと諦めるなんて出来ないよ。」 私は目の前の陽大くんに笑ってみせた。 ほら、こうしてる今だって。 陽大くんに七世の姿が重なって見えるんだもん。 「…ん、そっか。」 「ごめんね。ありがと。」 ―…ポツ 空から降る小さな雫。 それは突然の雨に変わった。 .