「…何してんの?」 という七世の言葉に 「別に?」 と答えながら迷路の壁を蹴る私。 って言っても段ボールで作ってあるから強く蹴ることは出来ないんだけど。 そんな光景をしばらく見ていた七世の手が伸びる。 その伸びてきた手は私の手首を掴んだ。 いきなりのことに固まってしまった私。 七世はそんなの気にしてないって顔で私の手を引いて歩き出した。