我等特別忍者でござる

バーン、と天井を突き抜ける。

もちろん天井にふたがあることは見抜いていたこと。

「おっ!?」(栗真)
「えっ!?」(ヨモギ)
「あっ!?」(龍ノ助)
「…………」(佐熊)
「嘘っ!?」(いるは)
「およ!?」(梅乃)

―――――スッ

私は姫をお姫さまだっこするようにして着地した。

着地成功。

「あんた…おんなぁぁぁぁぁ!!!!!?????」

広い部屋に姫の声が響く。

静まり返る皆。

私、何かしたか?

「桜吹雪?」

「お、お父さん!」

「お前また脱走したのかぁ!?」

「ヒィ~」

姫はヒョイ、と私の腕から逃げ出して城の庭に出た。

「さぁ~ふぅ~ぶぅ~きぃ~!待ちなさい!」

「殿、お任せください。」

冷静な声で言ってすぐ動いたのは佐熊さんだった。

私は行動を見ていることしかできなかった。

「紅?」

「あっ…ヨモギ?」

「すごかったね!」

「そうか?結局は佐熊さんの活躍になりそうだが…。」

「亜野川」

私の名前を呼んだのは疾風先生だった。

私は振り向いて近づいた。

「何ですか?」

「今後とも期待している。」

「え…」

「今の行動は早かった。」

「あ…でも…」

「自信を持つことも忍者のオクテなり。」

「はっ!」

私は少し頭を下げて疾風先生を見た。

疾風先生はあまり褒めない。だからこんな風に褒めることは奇跡に近いのだ。