「終わったな……」 「うん……」 私もちょっと気まずくて 立ち上がって外に出る宮野くんの後をついていく。 やっと外の明るさを感じると宮野くんは言った。 「ちょっと照れたな、あの映画」 「ごめんね……私、あんなラブシーンあるって知らなくて!」 「いや……勉強になったよ」 「へ?」 「あ、や、変な意味じゃねーぞ。 普通に勉強になったつーか…… って、あんなの見て変な意味じゃないわけねぇよな ごめん、変な意味です」 顔を背けながら言うと、宮野くんの耳が見えて真っ赤なのが分かる。