「バーカ、友達じゃねぇだろ?」


「え、宮野くん!?」


上から降って来たのは宮野くんの帽子で


深々と帽子をかぶった人の正体は


「宮野くんだったの!?」


驚いてジンジンと痛む頭を無視して

目を見開く。


「お前がナンパに引っかかるんじゃねぇかって思って

試してみた」


へへーん、なんて笑って見せるけど


「ヒドイよ〜!!」

私は宮野くんのお腹をポカポカ叩く。

さすがに知らない人に着いて行ったりしないもん。


「悪りぃ悪りぃ……

でもさ最初見た時、違うヤツかと思った」