少し悲しくなって落ち込んでいると 「誤解すんなよ! 嫌なわけじゃねぇし、本当は寝てぇけど 俺にも色々あって……」 と言ってくる宮野くん。 「色々ってなに?」 一緒に寝たいって思っててくれた事を嬉しく思っても やっぱり理由は気になってしまう。 だけど宮野くんは、 「色々だよ」 って誤魔化した。 むぅ、教えてくれないんだ。 さっきから全然こっちも見てくれないし 距離だってすっごく遠いし……。 口を膨らませた私は、宮野くんの所にずんずんと歩いて行く。