「宮野くん……」 私とその男の間に割って入って相手を睨みつける。 そしたら相手は少しビビったのか 「何だよ……、彼氏持ちかよ」 という言葉を残して帰って行った。 「ありがとう、翔くんっ」 「危ねぇ~お前ももっと自覚持てよな こんな遅くに一人で帰ろうとすんな」 そっか……。 宮野くんが後ろから来たってことは ずっとロビーで待っててくれてたんだ。 「ごめんね、ありがとう」 やっぱり優しいなぁ。 そう思いながら2人でエレベータに乗って部屋に入ると もう布団がひいてあった。