宮野くんの事、こんなに好きなのに 別れるなんて絶対嫌だよね……。 「ありがと、華」 ドキンー なんだか久しぶりに宮野くんの笑顔を見た気がする。 私が生徒会している間、色々苦しめちゃったよね。 だからこれからは、宮野くんとの時間をめいいっぱい使いたい。 「あれ……」 「どうかしたか?」 しかし、私はそこで違和感に気が付いた。 「何で……抱きしめてくれないの?」 いつもなら、ぎゅって私の事 包み込んでくれるのに 今日の宮野くんは一向に私に触れて来なかった。