ドキドキしながらもお弁当箱を開けて 「いただきます!」 食べ始めると、宮野くんも食べはじめた。 「初めてだね、ご飯一緒に食べるの」 「な」 「緊張する……」 「俺も」 彼の口数が少ないのは緊張しているからなんだって もう分かってる。 「あ、佐藤!あれ見て見ろよ!」 すると当然、宮野くんが私の後を指差して言ってきた。 ん?後ろ? 言われた所を見て見れば 特に変わった様子はない風景。 「宮野くん、何か変わった所……っああ!! 私のから揚げ!!」