悪いのは私なのに、 宮野くんはとても悲しそうな顔して謝った。 ゆっくりと、こっちを見ながら歩いてくる そして私の腕を弱弱しく掴むと宮野くんは言った。 「華……行くな」 ドキンー その表情の心が打ち抜かれるように音をたてた。 なんでこんな顔。 切ない、悲しい、行かないでほしい。 そんな事が全面で伝わってくる顔。 宮野くん、何を勘違いしてるの……? 思わず口を出そうとしたら功星がそれを遮った。 「もう、遅いね 僕は今さっき華からOKを貰ったばかりだ 残念だったね」