声を出す時 もし、話しかけた時に避けられたら、と考えてしまう。 そしたら言葉は喉で詰まったまま。 こんなんじゃダメなのに……。 そんな事を繰り返しているうちに 時刻は昼休みになってしまった。 「華、まだ話せてないの?」 「うん……」 未来ちゃんが心配そうに見つめる中で うつむく。 「体調いつも通りじゃないんだから 無理はやめなよ? ゆっくりでもいいんだから」 うん……。 でもね、今日伝えたいんだ。 今日じゃなきゃダメな気がするの……。