「おい、このくらいにしとけ こいつも色々悩んでる」 未来ちゃんの言葉に石川は止めに入った。 「いや、いいんだ ごめん本当……」 そうやって去って行く。 俺はとぼとぼ歩きながら、下駄箱に向かうと、途中で誰かに話しかけられた。 「ちょっと、いいかな? 宮野翔」 話しかけてきたのは、ケンカの原因になった生徒会長で 「何だよ」 力ない声でつぶやくと、胸ぐらを掴まれた。 「お前さ、なんなの? 昨日あんたの彼女全然使いものにならなかったんだけど」