そう思ったら気付けば 華の手を無理矢理引いて、教室に押し込んでいた。 『っんんぅ!!』 強引に唇を押し付けて、何度も何度もキスを奪って 華の苦しそうな顔も見ないフリ。 苦しいって言われても 弱し力で押し返されても 知らないフリ。 『宮野く……』 宮野くん、宮野くんって いつまでも名字で呼んでんじゃねーよ 『お前から宮野くんって呼ばれんのウザい』 それから俺は、抵抗する華の手を拘束した。 完全に我を失った俺が はっ、と我に返ったのはポタリ、と涙が床に落ちたから