「じゃあ、華、また明日」 と言って美術室の方に歩きだした。 すると、カサっと功星のポケットから何かが落ちる。 「あっ!功星!!何か落としたよ!」 大きな声でそう言えば、私の声は伝わったみたいで それを拾うと私にありがとうという仕草を見せてきた。 ぶんぶんと手をふる。そして下駄箱から クツを取り出すと、そこには宮野くんが待っていた。 「あ、宮野くん、ごめん遅くなって」 「…………。」 「今クツ履くね!」