「え、拒んだの?」


「いや、あの時は恥ずかしくて……」


私がうつむいて言うと未来ちゃんは楽しそうにからかってくる。


「うわ~それは別れる原因になっちゃうんじゃないの~?」

やっぱり……。

ダメだったんだ。


「授業を始めるぞー!」


うう、今度からしないように頑張ろう。

席について行く未来ちゃんを見て、

宮野くんに視線を移す。


今日も彼から謝ってくれたけど

あんまり気を使わせちゃダメだよね。


私の方も疲れがたまっていて

この日の授業はほとんど、睡眠学習になった。