すると 「佐藤」 「あ、宮野くんっ!帰ろっか」 宮野くんがこっちにやって来たため、私はニコッと笑って立ち上がった。 そして、2人で並んで校舎を出て しばらく歩いていると 「…………っ、。」 今日は私たちの距離が近いのか何度も宮野くんの手が私の手に触れる。 ドキ、ドキ、ドキ。 これってチャンスなのかな? 次に手が触れた時、ぎゅって握ってもいいのかな? 目だけを動かして彼の様子を見てみれば パチリー しっかりと目が合った。 「何?」 だけど少し冷たい宮野くん。