そこで今日必死に取ったノートを渡すと宮野くんは 「サンキューな」 ニコッと笑って受け取った。 「ごめんね、本当 つまらないよね家にいるの」 こんなことをしたって 宮野くんが学校に行けないことに変わりはない。 「兄貴にさ、言われたんだ」 「え?」 すると宮野くんは、私の隣に腰を下ろして話し始めた。 「好きな奴守りたいんなら、今度は殴るんじゃなくて 口でカッコよく守れるようになれってさ 確かに、兄貴の言う通りだなって思った」