「えっと、
じゃ、じゃあ……お邪魔する」
いいのかなって思いながらも
私は宮野くんの家の中に入った。
「階段登った所が俺の部屋だから
そこで待ってて、お茶入れる」
「うん」
言われた通り階段を上り目の前の部屋に入ると、スポーツ雑誌と漫画が山積みに置かれていた。
男の子の部屋ってこんな感じなんだ……。
そう言えば悟の部屋も最近全然入ってなかったな。
辺りを見渡していると、ガチャっと宮野くんはお茶を持って入って来て
「ワリィな、散らかってて」
なんて照れくさそうにした。
「ううん。あの、これノート
取って来たから……」


