先生から聞いた住所を頼りに
歩いていると学校から15分くらい歩いた所でその場所を見つけた。
なんだ……、私の家からも駅からもあんまり近くないのに
来てくれてたんだ……。
ピーンポーン
緊張する手でインターホンを押す
すると
「はい」
インターホンからは宮野くんの声が聞こえてきた。
「あ、あのっ、佐藤です」
「佐藤……っ!?ちょ、待ってろ」
中からバタバタと音が聞こえて
焦っているのが分かる。
せめて、メールくらいしとくんだったかな……?
すると
ガチャー
「お待たせ」
宮野くんはTシャツ姿でドアから出て来た。


