「これ貰ってくね!」 一日の終わりには、宮野くんの机に無造作に広げられたプリントをかき集め 自分のファイルに入れる。 時々周りが 「今日宮野いなくね?」 「風邪でも引いたんじゃん?」 なんてウワサしていたのは心が痛んだけど。 「華〜プリントとか届けに行くの?」 「うん、一週間後に提出の課題とかもあったし 出来れば毎日行きたいなって思ってる」 「そっか、その方が宮野も嬉しいかもね!」 ファイルをカバンに詰めて、教室を出ると私はすぐ宮野くんの家に向かった。