だったらそんな事してるよりも
宮野くんのためになる事をやる方が一番いい。
「未来ちゃん……ありがとう!」
「うん」
私は電話切ってすぐにリビングに向かった。
「あれ、お姉ご飯食べるの?」
「うん食べる!」
うじうじ悩んでちゃダメだよね!
そして次の日ー。
宮野くんのいない教室で私は必死にノートをとっていた。
出来るだけ見やすく書いて宮野くんが授業についていけるようにしないと。
「お、佐藤
いつもより熱心だなあ」
すると、社会の先生がそう言った。
好きな人のために、何かしようとするだけで意識は簡単に変わる。


