「ほーう、佐藤?何が嫌なんだ?」 目の前にはニコニコと笑っている数学の鬼教師が……。 しまった。 ってか私、声に出してた!?! 「本当、授業聞かないとはいい度胸だなあ それに今は古典じゃなくて数学だが」 ま、間違えたー!! うう……しっかり確認しておくんだった。 「色ボケか、全く お前らも好きな人の事を考えて浮かれんなよ」 かあっと赤くなる顔。 恥ずかし過ぎて顔から火が出そうだった。 そして、その影響はもちろん宮野くんにまでも…… 「おーい、宮野浮かれんなよ!」 「うっせぇよ!」