「このクマとかお前好きそう」


宮野くんが指差したのは、ベットの所に寝ている大きなクマ。


「うん、これはお気に入りでね

毎日ぎゅっとして寝てるんだ……!」


「お、おう……まじか」


……?

何か変な事言ったかな?

少し気まずそうに目を逸らす宮野くんを見て


「お茶持ってくるね」

私は慌てて立った。


「あ、待ってこれ持ってきたから……」

「え、わざわざいいのに!」


「や、やっぱ礼儀だし……」


ふふっ、宮野くんって一見不良みたいに見えるけど

こういう所ってすごいちゃんとしてるんだよね。