顔を逸らされた。 「だけど…… 約束だからもう関わらない。 イジワルしない」 やっぱり、横山さんとは仲良くなれそうな気がするんだ。 それだけ言ってお弁当をとり、走って出ていく横山さん。 その後姿に、宮野くんは言った。 「弁当サンキューな」 「うっさい、バカ」 そんな声が遠くで聞こえて戸が閉まると 私達は笑顔で顔を見合わせた。 …………つもりだったんだけど、 ええ!! 宮野くんすっごく不機嫌!? もしかして、お弁当のまずさが後から来た?