「でもさ……やっぱ違えーんだよ
彼女の弁当って。
焦げてても、見た目が変でもどんな料理より美味しく感じんの。
また食いてぇて思うの」
宮野くん……。
心がドキドキと言っている。
好き。本当に、大好きだ。
すると横山さんは泣きだした。
「うぇ……ん、私の方が先に好きになったのに
ずっと一緒にいたのに
何で彼女なんか作っちゃうのよ」
声を上げて泣く彼女にさっきみたいな強気な所はなくて
今は子供みたいに泣きじゃくっていた。
みんな同じだよね。
好きっていう気持ちは誰しも同じ。
ドキドキして、一緒にいたいと思って
みんな頑張るんだ。


