私は、祇園 玲於奈(ぎおんれおな)。

家族はいない。

お父さんは、私が3歳の時に、

交通事故で亡くなった。


お母さんは、私が11歳の時に、

病気で亡くなった。


私は、一人っ子だった。


そして今。

私は、14歳。


家には、誰もいない。

私だけ。



帰ってきても、

『お帰り』

この一言だって帰って来ない。