西暦865年-

緋龍城の一室で女官に飽き見られながら

鏡を睨んでいる少女が居ました

「ねえ、スニョン」

「何でしょう、華姫様」

「どうして私の髪はこうも言う事聞いてくれないのかしら?まとめ用にもまとめられない・・・」

「では、いっそのことバッサリと切ってしまわれたらどうですか?」

「嫌よ!髪が短くなったらウォリョンに嫌われちゃうわ!」

そうよ

ウォリョンに嫌われたらもうこの世の終わりよ

ウォリョンは私の三歳上の従兄弟

とっても格好良くて優しくて

小さい頃からずっと一緒にいてくれた大好きな人

将来はウォリョンと一緒になってぇ・・・


「うふふ」


「気持ち悪・・・」