私、碧海遼花。これで、あおいはるかって読むんだ!ちょーっと珍しい、かな。只今、高校生の1学年目の初めての期末テストに向けての勉強真っ只中。つまり、授業中ってわけ。え?話してていいのかって?いいの、いいの。だってこれ、妄想の中だし。夢の中なら何語っても許されるでしょ?あ、そうそう。そろそろ本題に入らなきゃ。私が入試に合格して、高校への入学案内にあたって起きた事件なんだけどね。ここで、輝かしい青春を送ってやる!って躍起になっていた時の出来事。…心して聞いてね?


 恋愛って、難しいとはよく言うけれど、これから始まる物語は比じゃないくらいに色んな人が感情が綯い交ぜになって一言では言い表せないくらい、とても難しいものだったんだ。それに、初めてのキスはレモン味っていうのも迷信よね。だって、私は違ったから。レモン味でもなければ甘くもなかった。それは、これからの事と比例するくらいに。それはそれは、最悪な1日からの始まりだった。