そして連れて来られたのは、
以前と同様、誰もいない教室。




「お前、俺に嫌がらせしてんの?」


「は?」


またこいつは訳のわからないことを言う。



「佐伯のこと見んなって言ったよな?」



「今のはしょうがないでしょ!
見たくて見たんじゃないし!

それに佐伯くんは、
あたしに親切にしてくれたんだよ?

なのに、見んなとか言わないでよ。」