なんかすごい力で引っ張られてる。

こんなの、抵抗しようにもできないよ!


佐伯くん、助けてください~~~!

藁にもすがる思いで振り返ったとき、





「望美ちゃん、頑張ってね~!」



あたしの王子様
(勝手に呼ばせて頂きます。)は、
ニコニコしながら手をふっていた。

名前、覚えてくれてありがとうございます。



それだけでもう十分です。



あたし、頑張ります。

この男に負けません!