誰もいない静まり返った教室で、 そっと話し出す理稀。 「今日のこと、忘れてないよね?」 「なんのこと?」 いきなり訳のわからないことを言い出す。 まあ、いつものことだけど。 「もしかして、忘れた?」 「だから、なんのことか言ってくれないと 分かんないでしょ。」 「しょうがないなー。」