パァと咲いた、綺麗な桜を眺めながら新しい生活へと足を踏み出した。

「入学式か...」

意味もなくポツリとつぶやいたのが、隣を歩いていた人の耳に届いた。

「あ!!同じ、制服だねっ!!もしかして、青蘭高校の子?」

髪の毛が茶髪のボブで目がクリクリしていて背が理想の低さの...いわいる可愛いって人に話しかけられた。

「え、はい。」

「わぁぁ!!私だよ!!」

そう言って、私に抱きついてきた。

「あ!名前は?私はね、春坂南海!なみって呼んで!!」

「え、と...私は、乃咲華乃...です。」

「はるのちゃんね!!もう、今日から友達ね!」

ピース!をしてニカッと笑ってきた。

私はそれにどう答えるまでもなく苦笑いをした。

これが、始まり。