寺山空と平野海は、幼馴染みである。
いつも二人で遊び、どこへ行くにも二人は一緒だった。

二人が小学四年生になったころ、
夜、空と海は部屋の窓越しで話していた。
海が、思い出したように空に聞く。

「そーいやさ、空、なんで最近学校行くの早いんだ?」
「んー?バスケの朝練があるから」
「バスケ?」
「課外バスケクラブができたから、私入ったの。すごく面白いよ?バスケ。海もやろうよ!」

空は目を輝かせながら、海にどんな練習をするのか、どれほどバスケが面白いかを話した。
空の話を聞いて海は、バスケに興味を持ち、その翌日バスケを始めた。