「海っ!どうしたの!?」
「ってぇ…。わり、ちょっと足を痛めた」
海の元に駆け寄ると、海は足を押さえて私に笑ってそう言った。
「ちょっとって…、海、もうミニゲームは終わり。医務室行こう」
「は!?マジ大丈夫だから!大袈裟だよ!」
「海」
焦る海をじっと見つめる。
海は、しばらく私を見つめた後、唇を噛んだ。
「監督、海を医務室に連れていきます。塩野さん、あとの審判お願い」
「え、私ですか!?」
「はい、ホイッスル。んじゃ、あと数秒だし、よろしくね」
慌てる塩野さんに、半ば無理矢理ホイッスルを預け、私は海を連れて医務室に向かう。
「海、そこに座って」
「ん」
海は言われた通り大人しく座る。
私は氷と湿布を探し出して、海の前に座る。
「…海、絶対医者になんか言われたでしょ」
「…やっぱわかるか」
「ホントばかだね」
海の足首に湿布を貼る。
やっぱ、海怪我してたんだ。
練習の時、少し動きが変だなって思ってたんだよな。
「あのね、海…。無理しなくていいよ」
「無理してねぇよ」
「バスケも、やめていいよ…。だって、海はあの事をまだ…」
「空」
