空、海


空side

京斉との緊急合同合宿も2日たった。
四泊三日の合宿も、今日が三日目。

「今日は、試合形式のミニゲームをしようと思う」

両チームの監督が話し合い、ミニゲームを行うことになり、私達は今、ミニゲームの準備をしていた。

「審判は、寺山さんにおねがいする」
「わかりました」
栗田先輩からホイッスルを受け取り、両チームのレギュラーはゼッケンを着る。

「おい、あんま無理すんなよ」
「わかってる。速水はミニゲームに集中!」
「誰のせいで俺がつくことになったんだよ」
「ごちゃごちゃ言ってないで、ほら!整列!」

ドンッと速水の背中を押して、整列させる。レギュラーメンバー同士のミニゲームなので、当然海もいる。

「それでは、ミニゲームを始めたいと思います。礼!」

私の合図でミニゲームが始まる。

最初は京斉ボールで、一気にゴールに走る。
速攻で1本とるきだ…!

私がそう思うと、海にボールが渡る。
海の目はギラギラしていて、ブロックに走る先輩達を軽々と抜く。
そして、シュートモーションに入る海を、速水がブロックする。

「ちっ…!」
「昨日のお返しだ!」

ボールは凜海ボールになり、早いパス回しで凜海が攻める。

「いかせるか!」
「ちぃっ…!平野!」


ミニゲームも終盤を迎え、あと数分となった。

スコアは91-94で京斉が勝っている。

「栗田先輩!」

速水が栗田先輩にパスを回し、栗田先輩がスリーポイントを決めて同点。

「あと20秒!」

ボールがラインから出て、京斉ボールに。
小谷先輩が海にボールを渡し、速水と一対一になる。

「エース同士の対決だ!」
「平野!決めろ!」
「速水!」

応援するメンバー達がさらに声を張り上げて応援する。

海がドライブで速水を抜く。

「海…!」

私が名前を呼んだ瞬間だった。

海が転倒した。
いや、倒れた。

足を押さえて。

「海っ!!!」