空、海


「またお前かよ」
「またってゆーか、一ヶ月ぐらい前だろ」
「お前、予選は?」
「突破したに決まってんだろ」

速水将太もいるわけで。
お互いに睨み合ってると、間に塩野が入ってくる。

「平野!なんでケンカ腰なの!」
「ケンカ腰じゃねーし!」

塩野に腕を引っ張られ、速水から距離を離される。
それでも、互いに目線は外さず。

「速水、あんたもなに睨んでるの」
「って」

速水の頭をチョップし、呆れたように速水の腕を引くのは空。

空は俺の方を向かず、速水ばかり見ている。
速水も俺から視線を外して、空をずっと見て何か文句を言ってる。

なぜか、無性にイライラした。
何か腹の中からむずむずしたものが出てきた。