空、海

海side

「くぁ…、ねむっ…」

「平野ー、そんなばかでかい欠伸すんな。バスの中で爆睡してたろ」
「眠いんすよー…」

そう言いながら、重い荷物を持って合宿所の中に入る。
監督から部屋の鍵を貰い、部屋に向かう。

「よーし、10時に体育館集合な。それまで休憩」

小谷先輩がそう言い残して監督の元に行く。俺達一年はふぅっと息を吐く。

「てか、強化合宿ってなあ」
「練習しんどいだろーなー」
「当たり前のこと言うなよなぁ」

そんなネガティブな事を言いながら、だらだらと荷物の整理をする。

「ちょっとちょっと!!」

どたばたと足音を鳴らして部屋に飛び込んで来たのは、塩野だった。

「お前なぁ、ここは男子部屋だぞ?ノックして入れよ」
「そんな事言ってる場合じゃないー!」
「なんだよ」
「凜海高校もここに泊まってるんだよー!」

塩野の言葉に、一瞬時間が止まる。
そして、

全員一斉にとりあえず体育館に向かった。