私、水無月希亜羅。
高校1年生。そして、私にはお母さんの耀子、お父さんの仁志、お兄ちゃんの彰がいる。
そして、幼なじみの相田拓斗と神楽坂風羽がいる。
そう、この日5月13日までは、幸せでした。みんな…

「おはよーーーー」「おはよ、きあら」「なんだ、きあらか、おはよ。」
私の幼なじみたち!風羽はとても純粋でとても優しい。それに、自分のことより人のことだし、心友であり、幼なじみ。拓斗はサッカー少年で、とてもかっこいい!(らしい…)友達思いで正義感あふれるヒーローみたいな感じ!
そして、私はそんな拓斗の事がずっと好き。これは、風羽しこ知らないの。

今日は4月7日!高校のクラス発表の日!えっと、水無月、水無月…
「風羽!拓斗!見つけたよ!あたし、3組!」「んと、あ、俺も3組。」「きあらー、たくとー、風羽も3組だったよー!」『やったー!奇跡だ!』思わず声をそろえるあたしたち。こんな、何気ない事が幸せ。

私のクラスには、中西莉杏ちゃん、神宮寺慎太郎くん、吹雪美禰ちゃん、錦戸遼くんと、中学校からの友達と同じだった!
楽しい一年になりそう!

そして、莉杏ちゃん、慎太郎、美禰、遼くん、風羽、拓斗、あたしでこの七人はとっても仲良くてずっと一緒にいるの!
そして、時間がたつのは早く、あっという間に5月に…
うれしいな!5月15日は、あたしと拓斗の誕生日なんだ!!
偶然ってすごいよね!?
そして、今は…七人で、お泊り会してるの!
もちろん、夜はコイバナ❤
あたしは思い切って、「小学校の時から拓斗が好きなの!」
そしたら美禰が、「そーなんだ!わかんなかったー!(笑)私は、遼くんが好きなの…」そーなんだ!これも初耳!!!「あのね…」次は風羽!?「風羽、実は慎太郎くんが好きなの…」きゃーーーーー!かぶらなかったね…あれ…?「莉杏は、どーなの?」「え…私?」「そーだよ!白状しろーー」「こーさーん!(笑)私はね、幼なじみの健人くんが好きなの…私達より2個上なの‥」
そっかー「みんな、かぶってないじゃん!」風羽、ごもっともです。
あたしは、ある事を思いつき‥「宣誓!私達恋する乙女は全力を尽くし想いを伝えられるように努力することを誓います!という事で、かんぱーい!」『かんぱーい!』といっても、ジンジャーエールだけどね。笑
とても、楽しくてオールしちゃった!
また泊まる約束をした。
お泊り会からしばらくたち、11日。この日あたしに違和感があった。体がダルい感じがして、とてもボーッとしていた。みんなが心配ししてくれてたんだけど、あたしは「大丈夫!大丈夫!寝不足かな?」と、やり過ごした。
そして、この夜。私達の歯車がくるった。夜中。あたしはなんとも言えない頭痛にうなされた。「お兄、ちゃん…」