「あの…」

何かあったんですかと言いかけたわたしだったが、
「ずっと好きだったんだ」

部長の形のいい唇が、こう音を発した。

「…はい?」

えーっと…つまり、告白されたってこと?

「俺とつきあって欲しいんだ」

「えっ…なっ…!?」

ガシャン!

びしょ濡れになって冷たい背中が、さらに冷たいシャッターに押しつけられた。

両手も部長の大きな手によって、シャッターに押しつけられた。

えっ…なっ、何なの…?

突然のことに、わたしはどうすればいいのかわからない。