ラヴコリーダ

「えっ…?

人のモノって…ええっ!?」

上川さんは慌てたようにわたしと部長の顔を見比べた。

「まさか…いやっ、ええっ!?」

「お前、何が言いたいんだ?

お前の考えてる通りだ」

部長の言葉に、
「ウソー」

「マジかよ…」

「部長と水原さん、そんな関係だったんだ…」

再び騒がしくなった。

「と言う訳だ」

騒がしくなったその場を一喝するように部長が言った。

「特に男諸君には言っておくが、涼香に手を出して見ろ。

手を出したら出向、最悪の場合はクビだ。

いいな?」