ラヴコリーダ

「まあ…」

部長の唇が耳元から離れて、わたしの顔を覗き込む。

「なっ…!」

何ですかと言いたいけど、唇を動かすことができない。

部長はそんなわたしにニヤリと唇をゆがませて、
「わからないなら、躰に教え込むまでか?」
と、言った。

「かっ…!?」

躰って…!?

それがCの意味だと言うことは、恋愛経験が全くないわたしでももちろん理解している。

「ま、待ってください!」

「何だ?」

震える唇を開いて、
「は…」

「は?」

「初めてなんです、わたし…」

言い終わった後、わたしは顔を隠すように両手でおおった。