ふと我に返る。


尻が直に当たっている雪面は俺の体温ですでに溶けかかっていた。


30半ばの体で汗をかきかき作り上げた雪室を今一度見つめてみたが、長年くすぶり続けてきた疑問はやはり解けそうにもなかった。