再び目覚めると、すでに正午を回っていた。


ベッドから起き上がり、薄日のさす小窓のカーテンを開けた。


天気予報の通り、外は一面の銀世界だった。
灰色の厚い雲がどんよりと天を覆っていた。


――28年ぶりのホワイト・クリスマス。



あまり気持ちのいい風景ではなかった。


買い物帰りと思われる近所のオバサンがおっかなびっくり歩いている横で、小さな子供たちが走り回っては勢い良く転がっている。