「何なの? これ……」



澄人少年はスーパー『トミオカ』を呆然とした表情で見上げた。



「さあ、何か食べいこうか。オジサンがごちそうしてやるぞ」



しかし、少年は根の生えたように立ち尽くすばかりだった。



「僕の学校、どこ行っちゃったの? 健ちゃん、どこ行っちゃったの?」



いつしか澄人少年の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちていた。