俺はレイバンをかけなおすと、脱兎のごとく少年を追った。


なりは小さいが住宅街の雪道を軽快な足取りで駆けていく。


子供ながらに中々のバランス感覚だ。


もつれる自分の足元がいかにも情けない。


時の流れは残酷だ。