☲ミラーが笑った◎

「ミラーボーは事故で、撤去されたって聞いたけど」

「うん、そうなんだ。ぼくもあの事故に巻き込まれていたんだ」

「えっ、あの事故に?」

「うん、ぼくとミラーボーが話をしていたら、青いスポーツカーが猛スピードで坂を下って来て・・」

ひろみはあの事故の時のことを優に話してやった。

「ふーん、そうだったの。あたしちっとも知らなかった。朝行ったら、ミラーボーがどこにも居なかったんだもの。びっくりしちゃった。でも、誰にも聞けなかったし・・」

「うん、そうだよね。ぼくも、なんであそこに居たのって聞かれて、こまっちゃった」

「そうよね。ねえ、ひろみ、きょうはまだ、あたし発表があるからだめなんだけど、あした学校が終わったら、あの十字路に行ってみない?」

「うん、行く」

「じゃあ、帰りにあそこのバス停で待っていて。じゃあね」

優はひろみに手を振りながら、研究会の教室に向かって走って行った。