☲ミラーが笑った◎

「あのー」

「???」

「あの・・・、君はもしかして優?」

「えっ?・・・」

「君、さっき、ミラーボーって言った」

「あっ、あっ、あなた、ひろみ?」

優もびっくりした表情をして、ひろみの顔を見つめた。

「ねえ、ねえ、優。この人優のボーイフレンド?」

そばにいた優のクラスメイトが聞いてきた。

「えっ、あっ、この人、あたしの幼なじみなの」

「あー、なんだ。そうなの」

ひろみと優はだまったまま、一緒に教室から出て校庭に向かった。

広い校庭には、幾張りものカラフルなテントが張られ、あちらこちらでいろいろなイベントが行われていた。

ひろみも優も話したいことがいっぱいあったが、それがなかなか口から出てこない。

「あたしが、インフルエンザになった時のこと、覚えている?」

「うん。覚えている」

「あのときは、心配してくれてどうもありがとう」

「ううん。でも、あのまま優のことが聞けなくなってしまうのかなって・・」