欠片になった彼と、彼女の記憶




優弥が私の膝に…


そう思うだけで頬は高揚してしまっていた。



「でさ、本題。半年前にもこうやって膝枕してもらったんだけど」



「う…うん」



実際のところ覚えていない。


桃ちゃんと優弥でこの公園に来たことは覚えている。



「その時さ、お前の方からこうやって…」



グイッと腕が頭に回ってきて優弥の顔と自分の顔が近づく。



その時、ふっと思い出した。



「あ…」