病院につくと、いろんな先生に声をかけられた。
赤ちゃんのこととか、名前のこととか。
そして蒼の診察室に入る。
「わー、ひさびさ。ここ来るの」
「だな。そこのイス座って」
「うん」
丸椅子に腰掛ける。
『ぎゃああああーーーッ』
隣の診察室から声が聞こえる。
それは、どこか聞いたことのある声で…。
「陽さん?」
蒼が準備をしながら首をかしげる。
「どうしたのかな、陽さん…」
「あ、多分、予防接種だな。今港に予防接種されてるんだよ。」
「そっか、」
『港!!やだ!!』
『陽!!』
……………………(-_-;)
『港、ヤダヤダヤダヤダ』
『陽!動くな!!危ないだろ!!』
『ぎゃああああーーーッ』
「ねぇ、蒼行ってあげたら…?」
「…………だな、」
蒼が診察室を出て行く。
それを、私があとを追う。