「アイスとか食べる?」
「いらない!!っていうかお兄ちゃん仕事は?」
「……ん?季蛍の様子みたら戻る」
「もう帰っていいよ。私平気」
「……そんなこというなって。
っていうか、季蛍なんか、顔赤いよ。
無理してるだろ。」
「してないよ!!」
そっと、季蛍の額に触れる。
「………熱上がってんじゃない?
……じゃあ俺帰るよ?季蛍が無理してるから。
蒼くんによろしく言っといてよ?
じゃあね。また、来るから」
「…………………」
「本当は帰ってほしくないんだろ?」
「…………な、そんなこと、、」
「……まぁ無理するなよ。
水、置いてくから。飲めよ」
病室を出ようとしたとき、季蛍が、
「ありがとう…」
って微笑んだ。